のっぺい汁の缶詰

 

のっぺい汁の缶詰というものが販売されています。加茂特産品センターから販売されている「越後加茂特産のっぺい汁」という商品です。のっぺい汁が缶詰になるなど想像もしていませんでしたが、これがなかなかの優れものなのです。

 

そもそも、のっぺい汁を本格的に作ろうと思ったら、非常に手間がかかるものなのです。出汁を取るにしても、干し貝柱を細かく手でほぐし、水に浸して戻して一晩置いておかなければなりません。

 

具材にしても、何種類もの野菜を均一な拍子木切りにしていかなければなりません。鍋に出汁と具材を入れて煮ていく場合も、それぞれの具材の煮え具合というものを計算しながら、各具材を時間差で投入していかなければなりません。

 

そして、煮汁を煮立たせてしまってもまずいのです。そうすると煮汁が濁ってしまうのです。そうやって、手間と神経を使いながら出来上がったと思いきや、基本的にのっぺい汁は冷やして味わうものなので、すぐに食べることは出来ないわけです。

 

こう考えると、のっぺい汁の缶詰がいかに便利かが分かります。本格的なのっぺい汁がフタを開ければすぐに食べれるという夢のような商品なのです。

 

この缶詰には、里芋、にんじん、こんにゃく、ごぼう、れんこん、椎茸、ちくわ、かまぼこ、貝柱が入っており、お好みで鶏肉や鮭、いくらなどを加えるスタイルとなっています。気分次第で、お好みののっぺい汁が楽しめるというわけです。